2026年のFOMC(連邦公開市場委員会)は年8回の開催が予定されています。本記事では、全8回の開催日程を日本時間で一覧にまとめ、各回の注目ポイント、過去のFOMC発表時のドル円値動きパターン、FOMC前後のトレード戦略、そしてTrade Alertの通知設定方法までを詳しく解説します。FOMCの日程を把握して、トレードの準備に役立ててください。
2026年FOMC開催日程一覧
FOMCは年8回、約6週間ごとに開催されます。会合は通常2日間にわたって行われ、2日目の午後(日本時間翌日の早朝)に政策金利の決定と声明文が発表されます。以下が2026年の全日程です。
| 回 | 開催日(米国時間) | 発表日時(日本時間) | 記者会見 | ドットプロット |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 1月28日-29日 | 1月30日(金) 午前4:00 | あり | なし |
| 第2回 | 3月18日-19日 | 3月20日(金) 午前3:00 | あり | あり |
| 第3回 | 5月6日-7日 | 5月8日(金) 午前3:00 | あり | なし |
| 第4回 | 6月17日-18日 | 6月19日(金) 午前3:00 | あり | あり |
| 第5回 | 7月29日-30日 | 7月31日(金) 午前3:00 | あり | なし |
| 第6回 | 9月16日-17日 | 9月18日(金) 午前3:00 | あり | あり |
| 第7回 | 11月4日-5日 | 11月6日(金) 午前4:00 | あり | なし |
| 第8回 | 12月16日-17日 | 12月18日(金) 午前4:00 | あり | あり |
注:米国の夏時間(3月第2日曜〜11月第1日曜)の期間は午前3:00頃、冬時間の期間は午前4:00頃の発表となります。正確な発表時刻はTrade Alertの経済指標カレンダーで事前にご確認ください。
FOMCとは|基本情報のおさらい
FOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)は、米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)が開催する金融政策の最高意思決定機関です。FOMCの詳しい仕組みについては別記事で解説していますが、ここでは要点を整理します。
FOMCで決定される主な内容は、政策金利(フェデラルファンド金利の誘導目標)の変更有無です。利上げはドル高要因、利下げはドル安要因となり、為替市場に大きな影響を与えます。金利決定と同時に声明文が発表され、その後パウエル議長の記者会見が行われます。
年8回のうち、3月・6月・9月・12月の会合では「ドットプロット」(FOMC参加者の金利見通し)と「経済見通し(SEP)」も公表されます。これらの回は追加の情報が多く、市場の反応も大きくなる傾向があります。
2026年各回の注目ポイント
第1回(1月)・第2回(3月)|年前半の金融政策の方向性
年初のFOMCは、前年の金融政策の流れを引き継ぎつつ、新年の方向性を示す重要な会合です。2025年の利下げ局面から2026年にかけて、FRBがどの程度の利下げペースを維持するのかが注目されます。特に3月会合ではドットプロットが公表されるため、2026年通年の金利見通しが明らかになります。
第3回(5月)・第4回(6月)|インフレと雇用のバランス
春から夏にかけては、年初からの経済データが蓄積される時期です。インフレの鈍化ペースと雇用市場の動向を踏まえ、FRBが追加利下げに踏み切るか据え置くかが焦点になります。6月のドットプロットでは、年後半の見通しが修正される可能性があり、市場の予想との乖離に注意が必要です。
第5回(7月)・第6回(9月)|年後半の政策転換リスク
9月のFOMCは年間を通じて最も注目度が高い会合の一つです。ドットプロットの公表に加え、年末に向けた金融政策の方向性が示されるため、大きな市場変動が起こりやすいタイミングです。7月の会合で示されたトーンが9月に変化するかどうかも注目ポイントです。
第7回(11月)・第8回(12月)|年末の総括と来年の展望
12月のFOMCでは、来年(2027年)の金利見通しを含むドットプロットが公表されます。これは翌年の為替トレンドの方向性を予測する上で極めて重要な材料です。11月は米大統領選挙(2026年は中間選挙年)の影響も加わり、政治的な要素も市場のボラティリティに影響します。
過去のFOMC発表時のドル円値動きパターン
FOMCの発表直後は、ドル円に大きな値動きが発生します。過去の傾向を分析すると、いくつかのパターンが見えてきます。
タカ派サプライズの場合
市場の予想よりもタカ派(利上げ寄り・利下げ慎重)の内容が出た場合、ドル高・円安方向に急騰するパターンが典型的です。発表直後に50〜100pips以上の急騰が見られることがあり、その後パウエル議長の記者会見でさらに方向感が加速・反転する展開がよく見られます。
ハト派サプライズの場合
市場の予想よりもハト派(利下げ積極的)の内容が出た場合、ドル安・円高方向に急落します。特にドットプロットで予想以上の利下げ回数が示された場合の下落幅は大きく、200pips以上の変動になることもあります。
予想通りの場合
市場の予想通りの内容であれば、発表直後の反応は限定的です。ただし、記者会見での発言によって後から大きく動くことがあるため、発表後30分程度は値動きに注意が必要です。
いずれのパターンでも、発表直後は乱高下が起こりやすいため、初心者は発表直後のエントリーを避け、方向性が定まった後にデイトレードでフォローする戦略が安全です。
FOMC前後のトレード戦略
発表前の戦略
- 発表24時間前からは新規ポジションを控えめにする
- 既存ポジションの損切りを確認し、ロットサイズの縮小を検討する
- 市場のコンセンサス(利上げ・利下げ・据え置きの予想確率)をCME FedWatchなどで確認する
- 2%ルールに基づき、FOMC用のリスク許容度を設定する
発表後の戦略
発表直後の初動は予測が困難なため、少なくとも5〜15分は様子を見ましょう。方向性が確認できたら、MACDのシグナルやプライスアクションを使ってエントリーポイントを探ります。FOMC後のトレンドは数日間継続することが多いため、スイングトレードの起点としても活用できます。
ゴールド(XAUUSD)はFOMCの影響を特に大きく受ける銘柄です。利下げ方向ならゴールド上昇、利上げ方向ならゴールド下落という基本的な関係を押さえておきましょう。
Trade Alertの通知設定方法
Trade Alertを使えば、FOMC発表を見逃すことなくトレードの準備ができます。以下の手順で通知を設定しましょう。
また、Trade Alertの戦略ビルダーでFOMC発表日の値動きをバックテストすれば、過去のパターンに基づいた戦略の有効性を検証することも可能です。
まとめ
2026年のFOMCは全8回の開催が予定されており、特に3月・6月・9月・12月のドットプロット公表回は大きな市場変動が起こりやすい重要イベントです。FOMC発表時のトレードでは、事前の準備と発表直後の冷静な判断が成否を分けます。Trade Alertの経済指標カレンダーとLINE通知を活用して、FOMCの日程を確実に把握し、トレードの準備に役立ててください。
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よくある質問(FAQ)
Q. FOMCの発表は日本時間の何時ですか?
米国夏時間(3月〜11月)は日本時間の午前3:00頃、冬時間(11月〜3月)は午前4:00頃に声明文と金利決定が発表されます。その後30分程度でパウエル議長の記者会見が始まります。正確な時間はTrade Alertの経済指標カレンダーでご確認ください。
Q. FOMCの前後はトレードを避けるべきですか?
初心者の方は、FOMC発表前後1〜2時間のトレードは避けることをおすすめします。ボラティリティが急激に高まり、通常の損切り設定では対応できない値動きが発生する可能性があります。経験を積んだ上で、適切なリスク管理のもとでFOMCトレードに挑戦しましょう。
Q. ドットプロットとは何ですか?
ドットプロットは、FOMC参加者(理事・地区連銀総裁)全員の金利見通しをドット(点)でプロットしたチャートです。各参加者が年末時点の適切な金利水準をどう予想しているかが視覚的にわかります。ドットの中央値(メディアン)が市場の予想と異なる場合、大きな値動きが発生します。
Q. FOMCでゴールドはどう動きますか?
ゴールドは金利の影響を強く受けます。利下げ(ハト派)ならゴールド上昇、利上げ(タカ派)ならゴールド下落が基本パターンです。ドットプロットで予想以上の利下げ見通しが示された場合、ゴールドは急騰する傾向があります。