米失業率は、労働力人口に占める失業者の割合を示す指標で、米雇用統計(NFP)と同時に発表されます。FRBの「雇用の最大化」使命に直結し、金融政策の判断材料として重要です。
米失業率とは?
失業率とは、労働力人口(働く意思と能力のある人の合計)に占める失業者の割合です。米国労働省労働統計局(BLS)が毎月第1金曜日にNFPと同時発表します。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 発表元 | 米国労働省労働統計局(BLS) |
| 発表頻度 | 毎月第1金曜日(NFPと同時) |
| 発表時間 | 日本時間 21:30(夏)/ 22:30(冬) |
| 計算式 | 失業者数 ÷ 労働力人口 × 100 |
失業率の落とし穴:「隠れた失業者」
失業率には大きな盲点があります。求職活動を諦めた人は「労働力人口」から外れるため、失業率には含まれません。そのため、失業率が低下していても実際は「諦めた人が増えただけ」というケースがあります。
これを補完するために労働参加率を合わせて見ることが重要です。失業率が低下+労働参加率も上昇なら、本当の意味で雇用が改善していると判断できます。
失業率がFX・為替市場に与える影響
| 失業率 | NFP | 市場判断 | ドル円の反応 |
|---|---|---|---|
| 低下 | 予想超え | 雇用堅調 → 利上げ | ドル買い(上昇) |
| 低下 | 予想以下 | 判断混乱 | 乱高下 |
| 上昇 | 予想超え | 判断混乱 | 乱高下 |
| 上昇 | 予想以下 | 雇用悪化 → 利下げ | ドル売り(下落) |
失業率とNFPが反対の結果を示した場合(失業率は改善なのにNFPは悪い等)、為替は乱高下します。この場合は即座にエントリーせず、市場がどちらの数字を重視するか見極めてからトレードしましょう。
自然失業率とFRBの判断
自然失業率とは、経済が完全雇用状態にあっても存在する構造的な失業率です。現在は約4%前後と推定されています。
- 失業率が自然失業率を大きく下回る → 労働市場が過熱 → 賃金上昇 → インフレ圧力 → 利上げ材料
- 失業率が自然失業率を大きく上回る → 労働市場に余剰 → 利下げ材料
失業率発表時のトレード戦略
- 失業率はNFP・平均時給と3つセットで判断する
- 3つがすべて同方向なら明確なトレンド、まちまちなら見送り
- 失業率単独では大きな為替変動は起きにくい(NFPの方が影響大)
- 経済指標カレンダーで発表日を確認し、LINE通知を設定
よくある質問
Q. 米失業率はいつ発表されますか?
毎月第1金曜日にNFPと同時。経済指標カレンダーで確認できます。
Q. 失業率が下がるとドルはどうなりますか?
基本的にドル買い材料ですが、NFPと合わせた総合判断が必要です。
Q. 自然失業率とは?
完全雇用でも存在する失業率(約4%前後)。実際の失業率がこれを大きく下回るとインフレ圧力が高まります。