
SWIFTがRippleとStellarをテスト済み、本格統合はいつ?
国際送金の標準規格であるSWIFTが、ブロックチェーン企業RippleとStellarのテストを既に完了した。市場では本格的なライブ統合への期待が高まる一方、実現には課題が残されている。
何が起きたか
SWIFT(国際銀行間金融通信協会)がリップル(Ripple)とステラー(Stellar)という両大手ブロックチェーン企業の技術をテストしたことが明らかになった。従来の国際送金システムとしての地位を維持してきたSWIFTが、ブロックチェーン技術の導入を検討する動きは、金融業界全体にとって大きな転機を意味する。
これまでSWIFTは、複数の金融機関を経由する国際送金の際に数日を要する遅延や、高い手数料といった課題を抱えていた。一方、RippleのXRP Ledgerやフェデレーション型ネットワークのStellarは、リアルタイム決済と低コストを謳い文句に、従来システムに対する明確な代替案として提示されていた。テストの実施は、SWIFTがこうした新技術の有効性を認める一歩となった。
市場への影響
このニュースは仮想通貨市場全体に強気相場をもたらす可能性が高い。特にRippleのXRP(リップル)とStellarのLumen(ルーメン)の両トークンは、機関投資家による買いが入りやすくなる環境が整った。従来、規制の不確実性や実用性への疑問から、これら通貨への機関投資は限定的だったが、SWIFTとの提携話は信頼性の大幅な向上につながる。
一方、金融市場全体の視点から見れば、国際送金システムの効率化は各国通貨の為替相場にも影響を与え得る。特に発展途上国への送金コストが低下すれば、新興国通貨の需要が高まる可能性がある。ただし実現までには規制当局の承認や銀行システムとの互換性確認が必要となるため、段階的な影響になると予想される。
SWIFTのテスト実施という報道は、ブロックチェーン企業の企業価値評価にも好感される。機関投資家がこれら企業の将来性を再評価する局面が近づいているとも言える。
今後の見通し
テスト完了から本格的なライブ統合への道のりは、思ったより長い可能性がある。業界専門家の間では、技術的なテストと実装運用は別問題だとの見方が大勢だ。
まず課題となるのは、既存の金融機関インフラとの統合である。世界中の銀行がブロックチェーン技術に対応するには、システムの大幅な改修が必要となる。加えて、規制当局の動きも重要だ。各国の金融監督機関は、ブロックチェーン統合に際して新たなコンプライアンス基準を求める可能性が高く、その策定にはさらに時間がかかるだろう。
SWIFTも既存の地位を守ることに慎重で、急激な変更は避けると考えられる。むしろ段階的な統合戦略、例えば国際送金の一部取引からのトライアル導入といったアプローチが想定される。こうした状況から見ると、実質的なライブ統合までは1年から3年程度の期間が必要になる可能性が高い。
ただし、この期間にRippleやStellarといった企業の技術は継続的に改善され、採用可能性はさらに高まるだろう。つまり、本格統合が遅れるほど、これら技術への確信は深まっていくことになる。
トレーダーへのポイント
RippleやStellarへの投資を検討するトレーダーにとって、このニュースは好材料だが、急騰の後には調整局面が来やすいため注意が必要だ。短期的には買いが殺到しやすい反面、本格統合への時間軸が明確でない段階では、期待値の調整売りが入る可能性も高い。
戦略としては、このニュースを長期的なポジション構築のきっかけと捉える方が無難だ。数年単位での保有を想定すれば、現在の相場水準は参入機会と考えられる。一方、短期売買を志向するなら、相場の急上昇後の調整局面での押し目買いを狙う方が勝率が高い可能性がある。
もう一つのポイントは、他のブロックチェーン企業やフィンテック関連銘柄への波及効果を見逃さないことだ。SWIFTとの統合話が現実化すれば、国際送金インフラ全般に対する見直しが起こり、複数の関連銘柄が買われる局面が来るだろう。市場全体の流れを読みながら、主役級の企業だけでなく、関連企業への投資機会もスクリーニングしておくことが重要である。
情報提供元: coinpaper.com
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